公開: 2021年10月16日
更新: 2021年10月18日
言語学者のコセリウは、全ての自然言語には、時間と共に変化する部分と、時間とは独立している普遍的な部分があることをしてきした。例えば、名詞は社会が置かれた様々な環境の変化を受け、語彙も時間的に変化する傾向をもつ。これに対して、文章の構造を規定する文法は、時間の影響を受けにくく、変化しにくい傾向がある。前者のような変化を「経時変化」と呼び、後者のような変化を、「共時変化」と呼んだ。
コセリウ著、「言語変化と言う問題」、岩波文庫(1973)